2019年夏、日本、イギリス、そして現在の香港にまつわる史跡を訪れた。本作品は、Shing Mun Redoubtと呼ばれるコンクリート製のトンネル網の跡を撮影したものだ。これらはイギリスによる政治的な状況によって作られ、自然に発生するものではなく、軍隊に使われることで、人工物が持つべきでない表情を持つようになった。

 

政権や考え方が変わっても、思いがけず感情を乗せたコンクリートは語り続けている。東アジア全域の複雑な感情や歴史を理解するには、その場所に行き、ありのままを受け入れるしかないのである。

© 2022 Eriko Miyata